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アンラーニング(学習棄却)とは?意味や企業のメリットなどを解説

近年は、テクノロジーの発展や、コロナウイルスの普及などで、生活や職場の環境は目まぐるしく変化しています。そんな時代に対応していくためには、私たちも柔軟に考え、今の時代にそぐわない知識や考え方を更新すること(アンラーニング)を積極的に行う必要があります。

そこで、本記事では、今の時代に必要なアンラーニングについて、意味や企業がアンラーニングを推奨するメリットなどについて解説します。


目次[非表示]

  1. アンラーニングとは?
  2. アンラーニング・リスキリング・リカレント教育の違い
  3. アンラーニングとは具体的に何をすべき?
    1. ①「今の自分」を批判的に考える
    2. ②越境学習を取り入れる
  4. 企業がアンラーニングを推奨するメリット
    1. ①ベテラン社員が成長する
    2. ②変化に強い組織になる
  5. アンラーニングを実施する際に企業がすべきこと
    1. ①知識を持たない社員にも積極的に発言・計画の立案を促す
    2. ②様々な価値観を認める
    3. ③ワークショップ(体験型セミナー)を行う
  6. まとめ


アンラーニングとは?

アンラーニングとは、「学習棄却」や「学びほぐし」と呼ばれ、昔から存在する知識や価値観のなかで、今の時代にそぐわなくなったものを捨て去り、新しく学びなおすことです。簡単に言うと、「知識・考え方のアップデート」のことを指します。不必要な固定観念から脱却し、柔軟性に富む考え方ができるようになることが、アンラーニングの一番のメリットと言えるでしょう。


アンラーニング・リスキリング・リカレント教育の違い

リスキリングとは、経済産業省により、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定義されています。つまり、簡単に言うと「業務に必要な新しいスキルを学ぶこと」です。

またリカレント教育とは、循環教育とも呼ばれ、それぞれ必要なタイミングで、一度職場を離れ、大学などの教育機関で教育を受け、また職場に戻るという流れのことを指します。つまり、「職場を一時的に離れ、大学などで教育を受けること」です。

リスキリングやリカレント教育についてまとめた記事もあるので、リスキリングやリカレント教育に興味がある方は是非こちらの記事もご覧ください。

  リスキリングとリカレント教育の違いとは?意味やメリットを解説しました。 リスキリングやリカレント教育は、社会人が学びなおしをすることを意味します。本記事では、学びなおしを考える方を対象に、違いやメリットなどを紹介します。 株式会社トライ・アットリソース


アンラーニングとは具体的に何をすべき?

アンラーニングをするといっても、具体的に何をすべきかわかりにくいと思います。そこでここからは、具体的にすべきことについて紹介します。

①「今の自分」を批判的に考える

これは自分の悪いところを探すという意味ではなく、今の自分が持つ考え方や知識が本当に正しいか疑ってみるという意味です。ほとんどの人が、「昔から決まっているルール」や「自分自身のこだわり」を前提として、考え・行動していると思います。ルールやこだわりのすべてが悪いわけではありませんが、今一度考えてみると、今の時代に不必要なものも多いのではないでしょうか。このような不要なルールやこだわりを中心にアップデートしましょう。一人で行うのが難しい時は、たくさんの人の意見を聞いてみるのもいいでしょう。

②越境学習を取り入れる

越境学習とは、「今の組織に籍を置いたままで、所属している企業や部署という枠を越えて、外部で新たな学びを得ること」をいいます。自分の慣れ親しんだ場所から飛び出すと、異なる価値観や文化に触れることができます。これまで体験したことのない価値観や文化が、今の考え方や知識をアップデートしてくれます。

企業がアンラーニングを推奨するメリット

ここでは、企業が社員に対して、アンラーニングを推奨することのメリットを大きく2つ紹介します。

①ベテラン社員が成長する

知識も経験もあるベテラン社員は、これ以上勉強する必要がないと考えることが多いと思います。しかし、環境が目まぐるしく変化する今の時代では、変化に対応する力が必要になります。ベテラン社員にアンラーニングを実施することで、知識も経験もあり、変化に強い柔軟な考え方もできるワンランク上の社員へと成長してもらいましょう。

②変化に強い組織になる

変化に対応できる柔軟さが必要なのは、個人だけではなく、組織も同様です。

ベテラン社員だけでなく、一般社員にもアンラーニングを実施することで、一人ひとりが変化に強くなり、従来の業務手順から今の時代に合う新しい手順への変更にも対応する準備が整います。業務改善が必要ならば、すぐにでも導入できるように、社員一人ひとりの柔軟性を育て、変化に強い組織へと成長しましょう。

アンラーニングを実施する際に企業がすべきこと

社員に対して「アンラーニングをしてくれ」と言うだけでは、なかなか上手くいかないでしょう。そこで、アンラーニングを実施する企業が取り入れるべき社内風土や制度について説明します。

①知識を持たない社員にも積極的に発言・計画の立案を促す

仕事の場面では、知識を持たない社員が色々な意見を言うと、「知識を持たないのに、何を言っているんだ」と思われてしまうことが多いと思います。確かに知識を持たない社員の発言は的外れなことも多いです。しかし、そういった発言をすべて否定してしまっては、これまでにない柔軟で新しい発想は出てきません。知識や考え方のアップデートは起こりにくいでしょう。

②様々な価値観を認める

アンラーニングを誘発する理由の一つは、自分の価値観や規範とは異なる経験に出会うことだと言われています。出会えたとしても、「それは変だ。間違っている。」と受け入れる土壌が育っていがないと、アンラーニングには結びつきません。自分の価値観や規範とは異なる経験を受け入れ、認めることで、自分の価値観や規範が当たり前ではないと気づくことができます。

③ワークショップ(体験型セミナー)を行う

ワークショップでは、仕事で起こりそうなシナリオを、社員たちが想定・実際に体験し、それをみんなで振り返るということをします。この一連の流れの中で、想定したシナリオにうまく対処できない自分に気づいたり、今まで想定していなかったシナリオを思いついたり、様々な人の話を聞き、自分の価値観や考え方が変わったりする重要なきっかけが生まれます。

まとめ

本記事では、目まぐるしく変化をする時代に必要な柔軟性を鍛えるための方法として、アンラーニングを解説しました。自分の考えや行動を振り返ると、意外と「どうしてこれが最適だと言えるのか」「今となっては、こんなルールは必要ないのでは」となることも多いと思います。アンラーニングを実施して、古い考えに囚われすぎず、柔軟な考えができる社員を増やしましょう。


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