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リスキリングとリカレント教育の違いとは?意味やメリットを解説しました。

昨今、DXの加速やコロナ禍の影響で働き方が多様化しています。また今後起こるであろうとされている第4次産業革命で、IoTやAIを用いた製造業の革命が起きると、さらに働き方が多様化することが予測されます。

そんな中で私たち自身も、時代に合わせたスキルを身に付ける必要があります。

そこで、今回は海外だけでなく日本でも大きな話題となっているリスキリングやリカレント教育とは何なのかについて解説します。

目次[非表示]

  1. リスキリングとリカレント教育の違い
    1. リスキリングとは
    2. リカレント教育とは
    3. どのような違いがあるか
  2. リスキリングやリカレント教育の効果
    1. リスキリングのメリット
    2. リスキリングのデメリット
    3. リカレント教育のメリット
    4. リカレント教育のデメリット
  3. リスキリングやリカレント教育の課題
    1. ①仕事に使えるレベルのスキルが獲得できるのか
    2. ②社員のモチベーションを維持できるのか
  4. まとめ

リスキリングとリカレント教育の違い

ここではリスキリングやリカレント教育の意味からどのような違いがあるか説明します。

リスキリングとは

働き方の変化によって今後新たに発生する業務で役立つスキルや知識の習得を目的に、企業が従業員に勉強してもらう取り組みのことで、経済産業省によると、「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、必要なスキルを獲得する/させること」と定められています。

最新の調査によると、企業による学びなおし(リスキリング)の実施状況は以下の通りになります。

リカレント教育とは

リカレント(recurrent)とは、循環するという意味の英語で、それぞれの必要なタイミングで教育を受け、また仕事に戻るといったことを繰り返す仕組みのことです。一度仕事を離れて大学などの教育機関で学び直すことが該当します。

どのような違いがあるか

リスキリングもリカレント教育も社会人になった後に再び学びなおすという点においては同じなのですが、誰が主体となって学習を行うかが異なります。

リスキリングは、企業が人材育成のために、従業員に新しいスキルを身に付けてもらうことであり、企業が主体です。

それに対し、リカレント教育は、大学に入り直すなど、自らの意思で別のスキルを身につけることで、主体は自分です。

またリスキリングは、働きつつ学習しますが、リカレント教育は、一度仕事を離れて学習することもあります。

リスキリングやリカレント教育の効果

リスキリングやリカレント教育には、さまざまな効果がありますが、ここでは代表的なメリット・デメリットを挙げていきます。

リスキリングのメリット

社内の文化を知っている従業員に取り組んでもらえる

従業員は社内でどのような仕事をしているか知っているので、リスキリングによって得た新しいスキルをどのように活用するか想像しやすいです。そのため企業の文化や社風を継承したまま成長できます。

また本来なら新しいスキルを持つ人材を採用しなければいけないところを、現在の従業員にリスキリングしてもらうことで、採用コストの削減にもつながります。

リスキリングのデメリット

環境整備と社員のやる気が必要

継続的にリスキリングを行わないと、効果が薄いので、社員が継続してリスキリングに取り組める環境整備が必要です。

また社員のやる気次第では、リスキリングがほとんど意味のないものになってしまう可能性があります。

リカレント教育のメリット

業務成績の向上が期待できる

リカレント教育を行うことで得た最新の知識や技術を現場の業務に生かすことで、従業員の業務効率上昇やこれまでとは違った新しいサービスの開発が期待できます。

また内閣府のデータによると、学習しなかった人に対して、リカレント教育を受けた人は受けていない人と比べて、平均して2年後に10万円、3年後には16万円も年収が上がったことがわかりました。リカレント教育を受けていない人に比べ、受けている人の年収が向上しているということは、リカレント教育を受けている人の業務成績が、より向上したと言えるでしょう。

リカレント教育のデメリット

従業員のための労働環境整備が必要になる

従業員が働きながらリカレント教育を受けるためには、時間的にも肉体的にも大変難しいです。そのため、企業によるフレックスタイム制度や時短勤務制度の導入が必要になります。また従業員のリカレント教育を時間的にだけではなく金銭的にもサポートする必要があります。

リスキリングやリカレント教育の課題

①仕事に使えるレベルのスキルが獲得できるのか

受講するだけでは、ただ知識を取り入れただけで終わってしまいます。その知識を実践で使えるレベルまで上げるにはどうしても実践経験が必要です。社内インターンシップ・お試し配属など、従業員が受講後の実践経験を積める場所を企業が用意しましょう。

②社員のモチベーションを維持できるのか

リスキリングをすることで、自分自身の社内での価値がどのようにあがるかをしっかり認識してもらうなど、リスキリングの価値を知ってもらい、その上で従業員の学習を継続的にサポートする体制を整える必要があります。

まとめ

リスキリングやリカレント教育は、これからの企業の成長のために必要です。大きなメリットがありますが、その分効果が出るまで時間を要するため、企業も従業員も根気強く頑張らなければいけません。リスキリングやリカレント教育にお悩みの方はぜひご相談ください。

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▼ 関連資料


参考

経済産業省:リスキリングとは

内閣府:第2章 人生100年時代の人材と働き方 第2節

▼トライ@resource人材サービスラインナップ

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