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【研修】階層別研修とは?種類と効果について解説②

研修は、新入社員から管理職社員まで幅広い人が受けていますが、個人によって適した研修プログラムは異なっています。この記事では、実際に研修を行う場合どのような研修を行えばよいのか、対象者別の適切な研修についてご説明します。また、対象者別の適した研修は、大きく分けて階層別・職種別・目的別の3種類がありますが、この記事では、階層別(職位別)の適した研修についてご紹介します。


目次[非表示]

  1. 階層別(職位別)研修とは?
  2. 新入社員
    1. ビジネスマナー研修
    2. OA研修
    3. コンプライアンス研修①
    4. ビジネス文書作成研修
  3. 若手社員
    1. キャリア研修
    2. 現場リーダー研修
    3. 業務効率改善研修
    4. OJT・メンター研修
  4. 中堅社員
    1. フォロワーシップ研修
    2. クレーム対応研修
    3. 課題・問題解決研修
    4. セルフマネジメント研修
    5. コンプライアンス研修②
  5. 管理職社員
    1. (リスク・目標達成)マネジメント研修
    2. 経営戦略研修
    3. リーダーシップ研修
  6. まとめ


階層別(職位別)研修とは?

階層別研修とは、社員の立場職位によって行う研修を変化させ、階層ごとに適した研修を行うものです。新入社員から管理職社員までそれぞれの職位によって身につけるべきことや求められていることが変わってきます。そのため、状況に応じた研修でスキルアップを図ることが必要です。

社員研修についての基本的なことは、以下の記事で紹介しています。

  【研修】社員研修とは?種類と効果について解説① 個人によって適した研修プログラムは異なっており、職場内研修や職場外研修、外部委託などうまく併用することが大切です。 この記事では、社員研修について種類や特徴について解説するとともに、それぞれの効果や対象となる人などについて説明します。 株式会社トライ・アットリソース


新入社員

新入社員は、社会人としてのマナーやスキルなど基礎的なことを身につけなければいけません。基礎的なことがほとんどなので、職位が上がってから新入社員研修で学んだ分野の発展的な研修を行うことがあります。


ビジネスマナー研修

ビジネスマナー研修とは、言葉遣いや身だしなみ、コミュニケーション、仕事の進め方、時間管理、来客応対、報告・連絡・相談、電話応対などの仕事をする上で必要な基本姿勢やマナーに関する研修です。​​​​​​​

【効果】
・仕事を円滑に進めることができるようになる
・信用や信頼につながる

【注意点】
・会社によって仕事の進め方や身だしなみなどは異なることが多いため、それぞれの会社に合わせて行う


OA研修

OA研修とは、基本的なWord・Excel・Power Pointの使い方から仕事で効果的な資料を作るための秘訣やコツまで幅広く、状況にあわせたパソコンスキルを身につけるための研修です。

【効果】
・書類や資料を作れるようになる
・効果的なプレゼンテーション発表ができるようになる

【注意点】
・研修内容が研修受講者に合っていないと、理解できず十分な習得ができない可能性がある
・専門用語を用いる場合、研修受講者のレベルを確認する必要がある


コンプライアンス研修①

コンプライアンス研修①とは、どのようなことが法に触れるか、不祥事防止のために気をつけることやリスク、実際にどんな行動がコンプライアンス違反に当たるか等の行動における注意点に関して学ぶ研修です。

【効果】
・企業イメージやブランド価値損害のリスクが低減する
・社会人としての行動や振る舞いについて理解が進む

【注意点】
・コンプライアンス違反によって受ける企業全体への影響は大きいため、社員一人ひとりがしっかり理解するように実例やケースワークを用いてしっかり説明する


ビジネス文書作成研修

ビジネス文書作成研修とは、社内外へ送るメールや報告書等の文章の書き方に関することや読み手を意識したわかりやすい文書の作成方法を身につけるための研修です。​​​​​​​

【効果】
・用件を的確に伝えられるようになる
・社内で統一感のある書式の作成が可能になる

【注意点】
・社内に送るメールと社外に送るメールなど、状況にあわせたそれぞれの文書の書き方を説明する


若手社員

若手社員は、業務を一人でできるようになって仕事に慣れてくる頃であるので、後輩の指導やサポート、主体的な行動、責任者になる準備などが求められてきます。したがって、そのスキルを身につけるための研修が必要です。


キャリア研修

キャリア研修とは、将来どのようなキャリアを築いていきたいのか、未来のキャリアプランや目標などについて考える研修です。

【効果】
・社内での目標や将来進みたい方向性が決まることで、離職のリスクが減る
・仕事に対するモチベーションが上がる

【注意点】
・キャリアを描きにくい人にはロールモデルを紹介するなどイメージしやすくなるような工夫が必要


現場リーダー研修

現場リーダー研修とは、リーダーを任された場合どのように進めていけば良いのか、求められているリーダー像やメンバーとの関わり方などについて学ぶ研修です。

【効果】
・チームをまとめて的確な指示を出せるようになる
・リーダーとしての後輩・部下に対する接し方が身につく

【注意点】
・状況によって求められるリーダー像は異なるためその人に合った現場リーダー研修が必要


業務効率改善研修

業務効率改善研修とは、ただ日々の業務をこなすのではなく効率的に進めるため、業務を振り返り、改善点を探し実行につなげるための研修です。

【効果】
・ムダな業務が減り、残業時間の削減につながる
・ワークライフバランスの実現につながる

【注意点】
・優先順位を明確にし、無理な業務内容削減や時間短縮を行わないように研修時に注意する


OJT・メンター研修

OJT・メンター研修とは、これから後輩や部下の指導を行うにあたって、知っておくべき進め方や目的、必要なスキルに関して学ぶ研修です。

【効果】
・後輩や部下の育成・指導方法が身につく
・後輩や部下の仕事スキルの質が毎年一定基準で保証される

【注意点】
・OJT・メンター研修をしっかりとやらないと、後輩や部下の育成度合いに差が出てきてしまう


中堅社員

中堅社員は、管理職社員の補佐や現場メンバーへのリーダーシップなどが求められています。チームを引っ張りつつ、会社や組織の成長も考える必要があるため幅広いスキルが必要です。そのため、研修内容も多岐に渡りこれまでの発展的な内容も含まれます。


フォロワーシップ研修

フォロワーシップ研修とは、上司をサポートし、上司が不在の時には代役を務めるなど、チームの成果を向上させるための行動に関して学ぶ研修です。

【効果】
・リーダーになった時の行動がイメージしやすくなる
・チームのために何をすべきか主体的に考えることができるようになる

【注意点】
・フォロワーシップの向上は業務効率や仕事の質に影響があるため、具体的な行動例を示しながら研修を行う


クレーム対応研修

クレーム対応研修とは、クレームが起こった際の対応の手順や言葉遣い、説明方法、態度などについて学ぶ研修です。

【効果】
・相手の心情を理解し、寄り添った対応ができるようになる
・新たなクレームが生じないようになる

【注意点】
・社員によって対応の仕方が異なることがないように、対応フローを統一する


課題・問題解決研修

課題・問題解決研修とは、現状や過去に起こった事例に関して課題及び問題を発見し、その解決策を考える力をつける研修です。

【効果】
・課題発見力がつくことで、重大事故などを未然に防ぐことが可能になる
・課題を解決するための思考回路やコツが身につく

【注意点】
・イメージしやすいように最初は身近な問題解決から始める
・一人ひとりが問題や解決策に対して意見を持つように研修を行う


セルフマネジメント研修

セルフマネジメント研修とは、目標や時間、スケジュール、ストレス、健康、感情、モチベーション等の働き方に関することまで幅広いマネジメント方法についての研修です。

【効果】
・業務効率の向上やワークライフバランスの向上が可能になる
・部下に対して計画的に指示を出せるようになる

【注意点】
・自身の課題や癖などを見つけ、それをカバーするためのマネジメントを行うために、自分に対する理解を深めるような研修も行う


コンプライアンス研修②

コンプライアンス研修②とは、組織として不正や違反が起こらないようにするための対策や不正が発覚したときの対応方法に関して学ぶ研修です。

【効果】
・コンプライアンス違反が起こらないための組織づくりが可能になる
・不正や不祥事が起こった際に速やかに対応できるようになり、被害を最小限にとどめられる

【注意点】
・コンプライアンス研修の内容は、多岐にわたり重要性が高いため、一度受けて終わりではなく継続的に行う必要がある


管理職社員

管理職社員は、会社全体や業務におけるマネジメント能力が求められています。責任や決断に重みがあるため、企業の発展のためにしっかりと研修を受け管理職としてのスキルを身につけることが大切です。


(リスク・目標達成)マネジメント研修

(リスク・目標達成)マネジメント研修とは、会社や組織全体として目標を達成するためのマネジメント方法やリスクを回避するためのマネジメント方法について学ぶ研修です。

【効果】
・目標達成マネジメントにより、会社の業績上昇につながる
・リスクマネジメントにより、会社のイメージダウンを防ぐことが可能になる

【注意点】
・時間と共にリスクに対して気の緩みが生じることがあるので、定期的に研修を開く


経営戦略研修

経営戦略研修とは、企業の経営方針や戦略に関して、どのような目標や意図を持って決めているのか理解を促し、経営層の思考や視点を身につける研修です。

【効果】
・業務において判断や決断を行う際に、経営方針や戦略に即した選択が可能になる
・一人ひとりが会社の経営について考えるようになり、主体的な行動が見込まれる

【注意点】
・経営方針や戦略は変化することがあるため、その都度行うと良い


リーダーシップ研修

リーダーシップ研修とは、業務における目標設定方法や計画、効率的に業務を行うための環境づくり、部下のモチベーション向上の方法などについて学ぶ研修です。

【効果】
・適切な目標設定や計画によって、短期間で成果をあげることが可能になる
・チーム全体の仕事に対する意欲が上がる

【注意点】
・目標設定や計画の立て方などは具体的な実例をもとに研修を行うと良い


まとめ

研修は、状況に合わせてその都度必要になるスキルを身につけるためのものであり、日々成長するためには必要不可欠です。人材開発によって会社にもたらされる効果は、非常に大きく業務の効率化やリスク低減、コスト削減など多岐にわたります。会社の将来を考える上でも研修は有用なものであり、中長期的にも効果があるものです。この記事を参考に階層(職位)ごとの研修を行っていきましょう。


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