catch-img

【職場のハラスメント】について、種類や対策をまとめました。

労働トラブルの大きな要因となるハラスメントは、近年、深刻な社会問題に発展しています。厚生労働省によると、都道府県労働局への「いじめ・嫌がらせ」の相談件数は、2007年から2019年までに3倍以上に増加しています。

しかし、ハラスメントは当事者が気づかぬ間に発生することや、ハラスメントが多様化していることにより、ハラスメント対策が非常に難しくなってきています。

そこで本記事では、新しく生まれたハラスメントの種類、ハラスメントの発生の要因や対策方法について解説します。


目次[非表示]

  1. ハラスメントとは?
  2. 11個の新しいハラスメント
    1. ①パタニティハラスメント(パタハラ)
    2. ②就活終われハラスメント(オワハラ)
    3. ③テクノロジーハラスメント(テクハラ)
    4. ④ロジカルハラスメント(ロジハラ)
    5. ⑤リモートハラスメント(リモハラ)
    6. ⑥ハラスメントハラスメント(ハラハラ)
    7. ⑦エンジョイハラスメント(エンハラ)
    8. ⑧テクスチュアルハラスメント(テクハラ)
    9. ⑨おかしハラスメント(オカハラ)
    10. ⑩コミュニケーションハラスメント(コミュハラ)
    11. ⑪エアーハラスメント(エアハラ)
  3. ハラスメントはなぜ起こるのか?
    1. 思いやりの欠如・意識の違い
    2. 余裕のない職場環境
  4. 事業主が行うべきハラスメント対策
    1. ハラスメント研修の実施
    2. 相談窓口の設置
  5. まとめ


ハラスメントとは?

ハラスメント(harassment)とは、「迷惑行為」・「いやがらせ」という意味の言葉で、「相手の意に反するいやがらせ行為などを行い、労働者の就業環境を害する言動」のことを指します。

たとえ、ハラスメントの行為者が、「ハラスメントを行うつもりはなかった」と言っても、相手がハラスメントと感じれば、ハラスメントは成立します。自分の言動が相手を不快にしていないか改めて確認しましょう。

11個の新しいハラスメント

パワハラやセクハラなど代表的なハラスメントについては、ご存じの方が多いと思います。そこで、少しずつ名前が広まり始めた新しいハラスメントについて説明し、具体的にどのような言動がハラスメントに該当する可能性があるのか、ハラスメント当事者の目線で紹介します。

①パタニティハラスメント(パタハラ)

パタニティ(paternity)は、「父性」という意味の言葉で、男性が育児休暇などを申請することにより、不利益な扱いや嫌がらせを受ける言動のこと。

(例1)育休を申請しようとしている男性に、「休まれると、仕事が大変になるから休まないでほしい」と伝えた。

(例2)育休を利用した男性は、仕事に対する責任感が足りないので、重要な仕事は任せないことにした。

②就活終われハラスメント(オワハラ)

企業が内定を出した就職活動生に対し、他社の選考辞退を促し、自社への入社を強要するといった圧力をかける言動のこと。

(例)就活で面接に来た優秀な学生には、ぜひ入社してほしいので、「内定出すから、他の会社は受けないでね」と伝えた。

③テクノロジーハラスメント(テクハラ)

ITスキルを持つ人が、ITスキルを持たない人に対して、見下すような発言などの嫌がらせを行うこと。

(例)新入社員がEXCELの使い方がわからないと言うので、呆れて、「EXCELも使えないの!?社会人失格だよ?」と言った。

④ロジカルハラスメント(ロジハラ)

正論を振りかざして、必要以上に相手を追い詰める嫌がらせのこと。

(例)Aさんは仕事ができないので、みんなの前で、Aさんはなぜ仕事ができないのか・Aさんの悪いところについて、10分ほど説明してあげた。

⑤リモートハラスメント(リモハラ)

オンライン会議の時に映る室内に過剰に反応することや、必要以上に監視をすることなど、リモートワークに関するハラスメント。

(例1)リモートワークの際には、部下の仕事ぶりを見守るために、常にカメラはONにしておくことを義務付けている。

(例2)リモートワーク中の女性社員とのオンライン会議で、会話を盛り上げようと、「部屋の中、ちゃんと綺麗にしているの?見せてよ」と言った。

⑥ハラスメントハラスメント(ハラハラ)

自身が不快と感じた行為に関して、ハラスメントだと過剰に主張すること。

(例)上司が「子供さんは元気?もう結構大きくなったでしょ」と言ってきた。これは明らかにプライバシーの侵害なので、「上司にハラスメントされました!」と会社の相談窓口に訴えた。

⑦エンジョイハラスメント(エンハラ)

楽しさを押し付けるハラスメントのこと。

(例)部下が「仕事が楽しくない」と言ったのだが、この仕事が楽しくないはずがないので、「仕事楽しくないの?君どこかおかしいんじゃない?」と言った。

⑧テクスチュアルハラスメント(テクハラ)

書いた文書の評価を性差別的に行うこと。

(例)女性の部下が作成した資料をチェックすると、全体的にとても論理的にまとまっていた。女性がこんなに論理的に考えられるはずがないので、「この資料はどこの男性に作ってもらったの?」と問い詰めた。

⑨おかしハラスメント(オカハラ)

特定の人だけお菓子を配らない・お菓子を食べることを強要するなどお菓子に関する嫌がらせのこと。

(例)お土産のお菓子を配っていると、「申し訳ないんですけど、ダイエット中で甘いものは控えているんです」とAさんが断ってきたが、せっかく買ってきたので、「これぐらい食べても変わらないし、食べなよ!」と言って、お菓子を渡した。

⑩コミュニケーションハラスメント(コミュハラ)

コミュニケーションが苦手な人にコミュニケーションを強要する行為。

(例)物静かな部下に、もっと会話上手になってほしいので、「なんか面白い話してよ」と会話の練習をしてあげた。

⑪エアーハラスメント(エアハラ)

エアコンの使用禁じるなどエアコンに関するハラスメントと、嫌がらせをするために職場の雰囲気を意図的に壊すハラスメントの2種類の意味があります。

(例1)夏場はエアコンによる電気代が高いので、節約のために、社員にエアコンの使用禁止を命じた。

(例2)仕事でミスをした部下に反省してもらうために、職場のみんなに部下のミスを話し、部下を責める空気を作ろうとした。

ハラスメントはなぜ起こるのか?

ハラスメントは、どのようなことが原因で起こるのでしょうか。ハラスメントが起こる原因のうち代表的なものを2つ紹介します。

思いやりの欠如・意識の違い

他者に対する思いやりができない場合、自分の言動によって相手がどのような感情を抱いているか想像できません。つまり、本人が気づかないうちに相手を傷つける、ハラスメントにつながることもあります。

また、個人によって意識・考え方は異なります。この意識の違いによってもハラスメントが起きる可能性があります。例えば、部下との信頼関係ができていると感じる上司が、そうは思わない部下に対し、恋愛関係などプライベートに関わる質問をして、部下が不快に感じるとハラスメントは成立します。

余裕のない職場環境

会社内の風土や環境が原因で、ハラスメントが起きる可能性があります。

業務が忙しい・常に人手不足など、余裕のない職場環境では、社員は日常的に強いストレスを感じます。このような状況がハラスメントの要因となります。

事業主が行うべきハラスメント対策

2019年に職場におけるパワーハラスメントの防止対策が事業主に義務付けられました。そこで、代表的なハラスメント対策について紹介します。

ハラスメント研修の実施

「どのような内容がハラスメントにあたるのか」「何故ハラスメントを行ってはいけないのか」「ハラスメントを行うとどのような罰があるのか」などの内容の研修を社員に行うことで、社員のハラスメントに対する知識を増やしましょう。特に管理職や人事担当者には、必ず行いましょう。

相談窓口の設置

相談窓口を設置し、相談窓口者が内容や状況に応じて、適切な対応ができるようにしましょう。ハラスメントが現実に生じていなくても、発生の恐れがある場合には対応できるようにしておくことも大切です。

まとめ

今回は、新しく話題になっているハラスメントや、ハラスメントの原因・対策方法について説明しました。社員が気持ちよく仕事をするうえで、あってはならないハラスメント。そんなハラスメントを予防するために、ハラスメントについてよく知り、適切な対応を取りましょう。もしハラスメント研修にご興味があれば、お問い合わせください。


参考資料

厚生労働省:パンフレット「職場におけるパワーハラスメント対策が事業主の義務になりました! ~~セクシュアルハラスメント対策や妊娠・出産・育児休業等に関するハラスメント対策とともに対応をお願いします~~」

人気記事ランキング

カテゴリ一覧

タグ一覧